【 山ノ内町在住の🍎りんごおじさんがりんご🍎の広告見る 】

【 山ノ内町在住の🍎りんごおじさんがりんご🍎の広告見る 】

ずっと産地の真ん中にいると見えなくなるものがあるため栃木にいる妻から生協のりんごの広告を送ってもらった。
それ見て、いくつか気づいたことがある。

生協のチラシ 2019年9月下旬
生協のチラシ 2019年9月下旬

🍎個数と重さの関係

私の計算では、普通3個で1キロ、1個300~350gです。
だから5キロ(約15個)と表記しています。

もちろん「訳あり」はサイズバラバラですけど、
こちらでの一般的な規格は、5キロは、14、16、18、20玉です。
20玉は250gで、相当小さいほうです。

で、広告は以下のとおりで、1個300g超えてるのがひとつもありません。

3~5個で800gということは、1個160~267g 、5キロで18個~31個

3~5個で700gなら1個140~233g、5キロで21個~35個

2個で450g~500gなら1個225g~250g、5キロで20個~22個

そうとう小さいりんごばっかりです。
100g台のりんごはこどもの手でも楽に持てるレベルです。

5キロ20個イメージ シナノドルチェ
5キロ20個イメージ シナノドルチェ
5キロ 14個のイメージ すわっこ
5キロ 14個のイメージ すわっこ

🍎JA名と市町村名について

JAグリーンながのは、長野市南部の農協名です。

JAながの、については以下の通りです。
2016年9月1日付けで以下の農協が合併して、
県内最大の農協となり、北は新潟県境の栄村、信濃町から
県都長野市の南、坂城町までめちゃくちゃ広いのです。

ながの農協・須高農協・志賀高原農協・北信州みゆき農協・ちくま農協が対等合併し、ながの農業協同組合が発足した。

山ノ内町もJAながのの管内ですが、
ほかの市町村に比べて標高が高く、寒暖差大、積雪多で、
標高600メートル、スカイツリーと同じくらいの高さで
りんご作りしてます。
合併したいまも山ノ内町のりんごは別格で
志賀高原ロゴの箱は、ひときわ高値で取引されるといいます。

長野県内りんご産地の比較
長野県内りんご産地の比較
合併後も高値がつく志賀高原の箱
合併後も高値がつく志賀高原の箱
合併前のJA志賀高原の箱
合併前のJA志賀高原の箱

JAながのの市町村は以下の通り
長野市の一部(犀川の北部)
須坂市中野市の一部(旧豊田村域)
飯山市
千曲市
埴科郡:坂城町
上高井郡:小布施町、高山村
下高井郡:山ノ内町、木島平村、野沢温泉村
上水内郡:信濃町、飯綱町、小川村
下水内郡:栄村

この地域のなかで、中野市(大部分)だけは、
きのこで繁盛しているため、合併せずに、
JA中野市として残っています。

🍎特別栽培マークについて

長野県では「信州の環境にやさしい農産物認証制度」のなかで、
特別栽培のりんごやコメを知事が認可しています。

以下のふたつのグループに区分しています。慣行栽培基準。
A :化学肥料50%、化学合成農薬30%それぞれ削減
B :化学肥料50%、化学合成農薬50%それぞれ削減

アップルファームさみずは、
飯綱町にあるりんご集団で、Bグループに属します。

りんごは、病害虫が多く、栽培期間が長く、
温室野菜と違って温湿度管理もできません。

なので農薬散布が欠かせないのが現状です。
そんななかで、農薬を削減するのは大変な手間のかかる仕事になります。

それなのに、ほかのりんごとほとんど変わらない値段、ですね。

では、慣行栽培のりんごは農薬多投で危険かというと、
現在認可されている農薬は商品化前に厳しい審査を
受けているので、安全性には問題なしとされています。

ただ、農家は農薬散布のために暑い夏もマスクや
手袋カッパ着て作業するのは大変なので
1回でも減らしたいのも道理です。

🍎産直マークについて

農家⇒農協⇒生協⇒消費者なのかな?
たぶん、りんごはずっと常温。
これって、「産直」?

🍎他の産地について

山形や岩手のりんごも食べてみたいです。

青森産が出てないのは、長野産が終わる年明けからが
青森産が主流となるため。
青森産は概してふじでも蜜入りが少なく長持ちするので
年明けから8月まで販売されます。

と、まあ、生協の職員にきいてもまずわからないであろうことを
色々書いてみました。
最後までお読みいただきありがとうございます。

まとめ

りんごの広告みるときのポイントをまとめました。

1、重さと個数の関係をみよう。

2、JA名だけでなく、ほんとの産地を知ろう。

3、特別栽培の意味を知ろう。

4、産直マークの意味をしろう。

5、産地ごとの品種と旬を知ろう。