【 🍎りんご「ふじ」🍎の受粉作業です 】2020年5月18日

【 🍎りんご「ふじ」🍎の受粉作業です 】2020年5月18日
りんごの花と妙高山 20200508 
りんごの花と妙高山 20200508 

信州の山をみながらいい空気吸ってのんびり作業、のようにみえますが、天気との勝負でけっこう大変なのです

😍

着けてる花粉は、中国製で、農協から購入したそうです。品種名はわからない、「ふじ」以外ならいい、ということです

😍

こちらの「ふじ」のめしべには、「ふじ」の花粉がついても

🍎

りんごがなりません。りんご自身の近親交配をさける仕組みといわれています。へぇ~~

🍎

りんごは、おなじ品種の花粉(オス)とめしべ(メス)とが一緒になっても実にならない性質があります。
これを専門用語で自家不和合性といいます。
さて、つぎの疑問、「ふじ」のめしべに、
(仮に)「つがる」の花粉が着いたら、
そのりんごは、別のりんご全部シナノスイートになってしまうのでは?
シナノスイート=ふじ×つがる、となってますよね

🤓
りんごの花 20200507
りんごの花 20200507

でも、ダイジョウブ、「ふじ」のめしべには「ふじ」の血が流れており、
他の品種の花粉がついてもできるりんごは「ふじ」のままなんです。
シナノスイートになるのは、その種(芯)の部分です。

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りんごの食べる部分は種ではなく、
花托(かたく)といわれる部分で、
「ふじ」の花のめしべの元の方で「ふじ」の性質のままなのです

😃

さらに、不思議なことに、
「ふじ」のめしべに「つがる」の花粉をつけてなったりんごの種を
まいたら(実生:みしょう)全部シナノスイートになるかというと
ぜんぜんそうじゃなく、何になるか分からない、
というのが本当のところです

😆

両親が一緒でも、兄弟姉妹みな同じ、
というわけではない、という現象にたとえれば、
腑に落ちる、でしょうか?
このあたりのことは、あんまり詳しくないので、
質問されても答えられないかも

😆

お手柔らかにお願いします。

りんごの花と北アルプス 20200508
りんごの花と北アルプス 20200508