長野県エコファーマー下田さんのりんご
◆長野県認定エコファーマー
エコファーマーとは、
たい肥等を使った土づくりと化学肥料・化学合成農薬の使用量を低減させる取組を一体的に行う計画を立て、その計画が県知事に認められた農業者のことです。
エコファーマーに必要な3つの技術
つぎの3つの技術の中から、それぞれひとつ以上を導入することが条件です。
3つの技術のなかには、さらに細かい技術があります。
今回は、3、のフェロモン剤についてご紹介します。写真の赤いチューブがフェロモン剤です。
1、「土づくり技術 (堆肥等の有機質資材などを使うこと)」、
2、「化学肥料低減技術 (化成肥料の使用を減らし有機質を原料とした肥料などを使うこと)」、
3、「化学合成農薬低減技術(フェロモン剤や機械除草などにより殺菌剤・殺虫剤・除草剤の使用を減らすこと)」
◆知り合いの下田さんは長野県認定エコファーマーです。
フェロモン剤について
フェロモン剤を使用することにより、化学合成農薬の低減を図っています。
フェロモン剤とは、りんごの果実や葉っぱを
食い荒らすイモムシ(蛾の幼虫)のメス成虫が出す
匂い物質(フェロモン)をりんご畑のなかに大量にばらまいて、
蛾のオスとメスとが出会えないようにする仕掛けです。
赤いチューブの中に蛾のフェロモンが入っています。
イモムシの種類はシンクイムシ類、ハマキムシ類、 などです。
一般の化学合成農薬に比べりんご果実への残留の心配なく
安全性は高い資材です。
この資材も、農薬取締法上は農薬であり殺虫剤に分類されてはいますが、
作用性が一般の農薬とは全く異なるため、
有機JAS規格でも使用が認められております。
これを取り付けることにより、
化学合成殺虫剤は3回ほど削減できるといわれています。
ただ、今年はこの資材を使っていないと先日会った時、下田さんは言ってました。
下田さんの畑は広いので農協のいうとおり農薬散布していたら、
何百万円となるため、気象条件を見ながら、
畑をよく観察していれば、
農協のだいたい3-4割減でりんご作りができると言ってました。
ゼロにはなかなか、できない。
一方で、何も勉強しないで農協のいいなりの農家も多い、そうです。
下田さんのりんご購入できます
写真のすわっこは、旬が短いので、こちらでは販売しておりませんが、
メインのふじなら、以下のリンクから購入できます。
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